3-4.本当の価値や意味を理解する社会の創造

楽しそうに食事をする家族のイラスト

人の生きる意味や価値は、「人の心(特に自分自身の心)に何かをもたらす」ということに尽きます。

仕事をしてお金を稼ぐことも、それを通じて自分自身の心に充実感や生きがいや喜びをもたらし、誰かの心にも喜びや楽しさをもたらした(意味や価値を生み出した)結果、愛のしくみを通じて、自分自身の心にも喜びや楽しさを生み出せることに意味や価値があります。

愛が充分に強ければ、利己的と利他的との境目など、ありません。

人にとっての価値や意味・真実や本質は、常に、自分自身の心の中にしかないのですが、この物質文明の社会の中では、この価値や意味がないがしろにされてしまうことが頻繁にあります。

 

また、人の心は、現代社会を生きる中で抑圧され、多過ぎる情報や刺激によって麻痺しています。

求めること・感じること・考えることなど、本来はそれ自体が人にとっての真理であり意味や価値の根源であるはずの心の動きというものそのものも、多くの人の心の中で、力を失ってしまっています。

美味しいものを食べる、心穏やかに休む、愛する人と親しくするなど。より高次には、美しいものを見る、自然を慈しむ、誰かを幸せにするなど。人が本来備えている心のしくみが求めるものさえ、求めず感じなくなってしまっています。

多くの人が、求め・感じ・考え・時に悩んだり喜んだりするその全てに意味と価値とを実感できるような社会になれば、その中で生きる人々の心もまた、過度の抑圧や情報による刺激の中でも麻痺しづらくなり、自分自身の心の力を信じ保つことができ、人としての純粋な心のままで生きやすくなります。

そうして、「人にとっての価値や意味が、心に生じる全てにある」という価値観が社会規範として強化されることで、更にまた一つ、社会は良い方向に、多くの人を幸せにできる方向に進んでいきます。